2009年6月3日

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「 SHINPEI RUIKE 4 piece band 」
                        
2011年 ライブスケジュール

                        

10月17日 (月) 「STAR PINES CAFE」(吉祥寺)

 

 

 

 

 

 

 

 


「DISTORTED GRACE」

歪んだ美しさ

 

1. AGUA - introduction -
アグア -イントロ-

2. Chaotic Territory II
混沌の範囲U

 3. A world without venom creates its own poison
毒の無い世界には新しい毒が産まれる

4. SKID
スキッド

5. Comfortable Anxiety
心地よい不安
 
6. KAMUI
カムイ

7. ADDICTION
アディクション

8.Chaotic Territory II
混沌の範囲V

9. Role Lettering
交換書簡

10. Scene
シーン

11. Seesaw
シーソー

12. AGUA - outroduction -
アグア-アウトロ-

 

 

 

 

1、AGUA (アグア)

ラテン語の「水」の意味。
器により、速さにより、量により、温度により、状態により、様々な表情に変化する水。
音もよく似ている。
地下から湧き出てきた水が川になり岩にぶつかり滝を作り、やがては海へと広がっていく。
地球の表面積の7割を占め、人間の身体の7割を占め、人間が命を維持する為に不可欠なもの。
湧き出てきたばかりの水がどう変化していくのかという暗示を含んだイントロダクション。

 

2、Chaotic Territory II (混沌の範囲U)

空気は意外にもいろいろな情報を伝える。
緊張や興奮、怒りや悲しみなどの意識は空気を媒体にして伝わっていく。
言葉に出すよりも純粋に真摯に伝わっていく。
混沌やカオスも例外なく伝わって感染する。
放たれたカオスは静かに広がり突然狂気を帯びる。

 

3、A world without venom creates its own poison  (毒の無い世界には新しい毒が産まれる)

もしこの世に音楽がなかったら
どんなにか幸せだろう
音楽を創造する機会を持つ事が出来るのだから
もしこの世にジャズがなかったら
どんなにか幸せだろう
ジャズに心奪われる事なく生きて行けるのだから
毒の無い世界には新しい毒が産まれる
だから、少々の毒を
だから、少々の音楽を
毒の無い世界には新しい毒が産まれる

 

4、SKID (スキッド)

Sweet(甘い), Kitsch(俗悪な), Immature(未完成な), Dance(踊り)の略。
甘くて俗悪で未完成な踊り。

 

5、Comfortable Anxiety (心地よい不安)

日常に慣れると退屈が生じる。
非日常が続くとそれが日常になる。
不安により欠けている何かを補う為にもがいている状態が心地よく充実している瞬間なのではないだろうか。
欠陥を補う作業によって何かが成熟していく事は大切だと思う。
不安を引き起こす欠陥は更に大切だ。

 

6、KAMUI (カムイ)

アイヌ語で「神」を意味する。
リズムとメロディーとハーモニーの中で最初に生まれたものは恐らくリズムに違いない。
しかも人間は誕生した瞬間から既に心臓の鼓動のリズムに支配されている。
よって神が操るべきものはリズムに違いない。
神からの言葉をトランペットで伝える為に中世ヨーロッパの絵画にはトランペットを持った天使が描かれる。
トランペットはビートを生み、それを崩壊し、また再生させる。
啓示を受けたピアノトリオは高揚と速さが比例するという原始的な興奮を十分に与えてくれる。

 

7、ADDICTION (アディクション)

高揚と速さが反比例することができたらどんなにか理想的だろう。
熱中(addiction)はそれを可能にするのではないだろうか。
盲目な程の熱中は熱を生み、熱を帯びたバラードは何よりも強い。

 

8、Chaotic Territory III (混沌の範囲V)

空気の振動によって音が伝わるように、様々な意識や感情は空気を伝わっていく。
緊張感が伝わるように、怒りが伝わるように、喜びが伝わるように、カオスも伝染していく。
様々な情報と音が空気を伝わって感染していく範囲を感じていただきた。
「Chaotic Territory II」と似た構造を持つ続編。

 

9、Role Lettering (交換書簡)

ロールレタリング(交換書簡)は心理療法の手段の一つで、自分自身に対して手紙を書き自己理解や自己解決を深める方法。
自分と違う立場から手紙を書き、その手紙を違う立場から読むという行為が自身の深層心理に働きかける。
ベースとトランペットそれぞれの立場からの手紙を第三者的立場から御鑑賞いただきたい。

 

10、Scene (シーン)

「場面」を意味する。
それぞれの楽器が心地よく離れ、心地よく寄り添いながら主張を繰り返す。
ロールレタリングとは真逆のベクトルを持ちながらたどり着く場所は同じなのかも知れない。
トランペットはワウというエフェクターを通し、ピアノはエレクトリックピアノを用いて、
それぞれの楽器がより人の声に近づいたような気がする。

 

11、Seesaw (シーソー)

「Scene」のベースのリフが冒頭にトランペットでリフレインされ曲が始まっていくい。
スウィングがどんどん熱を帯び、行き場を失うと違う形へと変化を遂げる。
法則に従がってエネルギーが保存されるように、リズムの形態が変わっても帯びた熱は最後まで保存される。
「見る」と「見た」という言葉からできているこの「Seesaw」という名詞は、今聴いている音、今見ているものの積み重ねが過去になるという、
現在の瞬間瞬間の積み重ねのみが過去を創る事ができるという意味を含んでいる。

 

12、AGUA (アグア)

イントロダクションで湧き出てきた水が、いろいろなものを帯びてまた元の姿に戻ろうとしている。
朝焼けと夕焼けが違うように、早朝の空気と夕方の空気が別物のように、2つの曲も似て非なるものであ る。
アウトロダクションの水はイントロダクションのそれよりも静寂こそ帯びているが、沢山の景色や経験を含んでいる。
多くの不純物を含んでいるものの、どこまでも恐ろしく透明な水の質感。
ここからまた何かが産まれ、新しく始まっていくことを願う。

 

 

 

 

 

 

 

「DISTORTED GRACE」 ライナーノーツ

 

もしも地球と同じような惑星があ り、大気も水も、同じような文化や生活もあり、音楽もスポーツもあったとして。

その星には、ポップミュージックがあり、ファンクやロックやパンクのようなものもあ り、オペラやクラシックのようなものもしっかり存在し、ワールドミュージックもあ り。

ヒップホップやR&B に至っては今の地球よりも遥かに進んでいたりして、しかしジャズと呼ばれるジャンルだけが何故か存在しない。

その星にジャズが無いのは、既にジャズがヒップホップと呼ばれていたり、若しくはワールドミュージックにカテゴライズされていたり、他のジャンルに吸収されそのジャンルを

失ってしまったか、或いはジャズが無いその星の生き物達が、地球人よりも遥かにデリケートな構造で、ジャズという音楽が脳内麻薬の分泌を促進させ多大な快楽を与え過

ぎるという事から排除、禁止され、音楽シーンから消えてしまったか、又はその反対で、ジャズが精神病への医療行為として認識され、ジャズミュージシャンはセラピストとなり

ジャズ自体が音楽としての認識を失なってしまったか。

ジャズが最初から全く存在しないという状況も考えられるが、様々なポップミュージックがジャズから発展していった事実を考えればそのような出来事が起こらない事など想像

に難くない。しかし地球ではたまたまジャズが先行して現れただけであり、何処かの地域の土着的な音楽が突然変異してドミナントとサブドミナントを手に入れロックンロール

やファンクミュージックが誕生するという展開があっても現実味は無くは無い。

如何なる理由にしろ、もしもジャズが無かったら、音楽と風俗が共に成熟していくという時代のクリシェからして、格好良くスーツを着こなしステージに上がるミュージシャンも、

難しい顔をしてプレイするミュージシャンも、薬や酒に溺れるミュージシャンも確実に少なかったに違いないし、映画やテレビ番組の音楽はクラシックやヒップホップ、R&B や

ファンクミュージックが大半を占めることになるだろう。

もし自分が、ジャズの無い星に産まれて育ったとしたならば、ロックやパンクミュージックをやるような度胸もなっかたろうし、ヒップホップもファッションからして挫折しそうだし、ク

ラシックに至っては、演奏技術と対人関係で挫折するに違いない。いったいどんなことをやっていたか想像しにくいが、ジャズ以外の何かで、細胞が沸騰し、何もかも投げ出

せるような何かに出会っていることを心から願うしかない。

例えジャズと呼ばれる音楽が無かったとしても、モダンアートのような、フリーインプロビゼーションのような、心地良いノイズのような、見たことの無い風景のような、どこかで味

わった臭いのような、気持ちの奥底に積み重なっていくような、音色の中に沢山のあ らゆる情報が含まれているような、聴こえているような聴こえていないような、聴いた人の

細胞をぐにゃぐにゃに変化させるような、歪んでいる美しさや、心地よい不安を兼ね備えた、プロパガンダやコマーシャルとは全く無縁な、音楽という形を借りた何かをやれて

いたのならば、きっと幸せなのだろうと思う。

音は最高に素晴らしく最高に不思議な媒体であり、そこにどれだけの情報を詰め込めるかは総合的な才能であ る。

もしジャズが無かったとしても、そういうことが大切にされる音楽があればいい。

きっとそういう音が在りさえすれば、その音に熱中して生きて行ける筈である。

音は発せられた瞬間から、消えていく運命にある。

時間が戻らない限り、その瞬間が蘇ることはない。

しかし決して消費されていく訳ではなくいろんな情報として身体や心に張り付いていく。

そして張り付いた記憶に、着色や美化や喪失という効果をかけて作品の印象を創り上げ、時々それに依存して生きていく。

現在の積み重ねが過去になっていくように、今聴いている音の積み重ねが、その曲、その作品、そのミュージシャンの存在そのものになっていく。

このCD に収められている音が果たしてどのような音として届くのかは分からない。

CD を再生した瞬間から、忘れかけていた、或いは未だに見た事も無い景色が頭の中で再生され、曲の展開と共にそれぞれのストーリーが進行し、更には聴いた側からどん

どん忘れていき、心地よい疲労感と消費されない何かだけが残ったのならば、この上ない幸せであ る。

極僅かな大切なものと沢山のどうでもよいものに囲まれているこの世界で、この音を愛していただける極僅かな方々の、極僅かな大切な物の中に、どうかこの音楽を入れてい

ただけますように。

自然界に直線が存在せず、数多くの美しいものが歪みを帯びているように、数多くあ る歪んでいて美しい物の中の一つにどうかこの音も加えていただけますように。

そして、未だ見ぬジャズが無い、或いはジャズを失った星で、どうかこの音楽がチャートインしますように。

 

類家 心平

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「A world without venom creates its own poison」

lyric : Shinpei Ruike 
narration,translation : June Miki 

 

A world without venom creates its own poison
A world without venom creates its own poison

In a world without music
how lucky would we be.
we would have the opportunity to create it.
In a world without Jazz
how lucky would we be.
we could live without its engrossing enchantment.

A world without venom creates its own poison.
So, take a little poison.
So, make a little music.
A world without venom creates its own poison.

 

 

もしこの世に音楽がなかったら

どんなにか幸せだろう

音楽を創造する機会を持つ事が出来るのだから

もしこの世にジャズがなかったら

どんなにか幸せだろう

ジャズに心奪われる事なく生きて行けるのだから


毒の無い世界には新しい毒が産まれる

だから、少々の毒を

だから、少々の音楽を

毒の無い世界には新しい毒が産まれる

 

 

 

 

 

 

 

 

SHINPEI RUIKE 4 PIECE BAND

 

 

ハクエイ キム (piano、electric piano)

 

1975年5月6日、京都生まれ。5歳からピアノを始める。
1994年ティーンズミュージックフェスティバル札幌に於いて”ベストキーボーディスト”受賞。
高校卒業後、オーストラリアSydneyConservatorium of Music,the University of Sydney入学。
シドニー大学音楽院でECM等に作品を発表しているMike Nockに4年間師事。氏の音楽観に多大な影響を受け、同大学在学中奨学金受賞。
2005年5月Debut AL「Open the Green Door」(ディスクユニオンDIW 631)発表。
Swing Journal「2005年度 ジャズ・ディスク大賞候補作」になる。
フランスのジャズ専門誌「JAZZMAN」 の2005年12月号で4つ星の評価を受ける。
”正真正銘の「新星」がリーダーを務めたファーストアルバム・・・
豊富なリズムのアイデアや、ダイナミクスと空白をプレイして動きと浮遊を交替させる身軽さは、
Jacky Terrasson や Stephen Scott の登場時を思い出さる・・・。
この若者は比類なき才能と、例外的に授けられた音楽の素質を持ち合わせている。”(Alex Dutilh、JAZZMAN誌、Paris,France,December, 2005)
2008年swingjournal ジャズディスク大賞に「Shadow of Time」ノミネート

http://www.myspace.com/hakueikim

 

 

 

 

 

 

鉄井孝司 (bass)


1974年生まれ。東京都出身。
ジャズとクラシック音楽を聴く父を持ち、幼少の頃から音楽に聴き親しむ。
中学校在学中、本格的に音楽が好きになり独学でピアノを始める。
独学では限界を感じ、近所のピアノ教室に通いはじめる。
高校在学中、フュージョンバンドを結成。そこでエレクトリックベースを担当。
独学で演奏を学ぶ。
高校卒業後、ジャズの本格的勉強のためにアメリカテキサス州立University of
North Texasに留学。
ベースをJohn Adams、Lynn Seatonに師事。
同大学にて"Bachelor of Music"(専攻:ジャズ音楽)を取得。
Dallas/Fort Worthエリアにて、様々なミュージシャンと演奏。2002年2月に帰国。
現在、首都圏エリアにて精力的に演奏活動中。


http://koztet.oops.jp/

 

 

 

 

 

 

吉岡大輔 (drum)

 

1975年5月6日、広島市生まれ。 14歳でヤマハミュージックスクールにてドラムを始め、18歳で上京。
専修大学にてジャズ研究会「MJAブルーコーラル」に所属、大坂昌彦氏、佐野正佳氏に師事、
2001年、『The Sound Of Triograph』 TRIOGRAPH (自主)CDに参加。本田竹広(pf)と再三共演。
2002年、辛島文雄(pf) Group、鈴木勲(b) Groupに参加。
Ya!3のCD『Loco』 (イーストワークスエンタテイメント)、Kazu(pf) TrioのCD『Billy Boy』 (ワイピーエムレーベル)に参加。
2003年、『Hank's Mood』 岡崎好朗 (イーストワークスエンタテイメント)に参加、
2004年より天野清継(gt) とSilent Jazz Trioを結成。ポリスターより『The Silent Jazz Trio』をCDリリース。
2005年、北川潔(b, From NY) Trio 日本ツアーに参加、箱根彫刻の森にてAUDI 野外イベントに天野清継(gt) Silent Jazz Trioにて参加。
2006年2月、教則DVD 『ジャズドラム自由自在』を(株)アトスインターナショナルよりリリースする。
中国新聞朝刊に『東京からのメール』に記事掲載される。
現在、レコーディング、ツアー、ライブコンサートなど全国各地で活動中。
レギュラーバンド、野本晴美(pf)Trio,類家心平(trp,from Urb)Group,福田重男(pf)Trio,Charito(Vo)Group,
アカーモグルポ(Afro Cuban Band)も多岐にわたり精力的に活動している
また2005年より自分たちの音楽性を追求するため、
自身のバンド Funky Express 『石崎忍(As), 渥美幸裕(Gt), 田中啓介(B)』 を結成し、
新宿Pit-inn, 渋谷Jz Brat等Jazz Live House, Clubにて活動を展開中。
吉岡大輔の繊細でダイナミックなドラミングとジャンルを問わない音楽性は多くのファンを魅了している。

http://www.yoshiokadaisuke.com/

 

 

 

 

 

2009.9/11(金) 浜松 HERMIT DOLPHIN

アディクション/SHINPEI RUIKE 4 PIECE BAND

 

 

2009.9/11(金) 浜松 HERMIT DOLPHIN

KAMUI/SHINPEI RUIKE 4 PIECE BAND